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クリニック経営 成功への道

開業を目指す医師必見!クリニック経営の前に何を勉強すべきか?

開業を目指す医師必見!クリニック経営の前に何を勉強すべきか?開業を目指す医師必見!クリニック経営の前に何を勉強すべきか?最速で「経営のプロ」へと脱皮するための戦略を徹底解説

開業医を目指されている先生は、いずれ経営者になるわけですから、医療に関する勉強だけでなく経営の勉強が必須です。

病気にはそれぞれ治療法があるように、経営にも経営の仕方があります。経営の勉強をしないで開業医になることは、治療法を知らないで治療を行うことと同じようなことですから、クリニックの命の危険があるわけです。

遅かれ早かれ、経営の勉強は必要となるので、できれば「クリニックを開業させる前に経営の勉強をすべきだ」ということは、誰でも容易に想像ができると思います。

理想のクリニックを実現するために、開業を検討している多くの先生は「いつ、どのタイミングで、何を学ぶべきか」という問いに直面します。

勤務医として多忙な日々を送る中で、限られた時間をどのような勉強に充てるべきかは、開業後の経営の質を左右する極めて重要な経営判断です。

多くの開業コンサルタントや会計事務所は「開業前に簿記や税務を徹底的に勉強しましょう」と説くかもしれません。しかし、医科クリニックの経営・税務に特化した平井公認会計士事務所の視点は異なります。

本コラムでは、これまでの支援実績と実務データに基づき、開業前に「本当に時間を投資すべき領域」と、あえて「深入りしなくてよい領域」を明確に分け、先生が最速で「経営のプロ」へと脱皮するための戦略を徹底解説します。

会計・税務の勉強は「入門書」程度でよい理由

経営の勉強のために、最初に読んでいただきたい書籍は「決算の入門書」です。

結論から申し上げます。開業前に専門的な会計知識や複雑な税務申告のルールを暗記する必要はありません。その勉強に費やす時間に対する「経営上の費用対効果」は、極めて薄いからです。

専門的な実務や最新の税制改正への対応は、私たちのような専門家を「経営の伴走者」として使い倒せば十分間に合います。院長先生が目指すべきは「税理士になること」ではなく、専門家から示された数字を読み解き、目標実現に向けた次の一手を打つための「共通言語」を持つことです。

会計や税務の共通言語を持っていると、専門家の意見を聞いて言われるままに判断するのではなく、自己責任で経営判断ができるようになります。

その共通言語は、決算書の勉強で得ることができます。

「決算書」で何がわかるのか

会計の勉強は、決算書に関する入門書一冊程度で十分です。具体的には、以下の3つの書類が「クリニックの健康診断結果」として、決算後に税理士から届きます。この3つの書類に書かれている数字が、何を意味しているかを理解することに主眼を置いてください。

  • 損益計算書(P/L):一定期間の「売上」から「経費」を引き、どれだけ「利益」が残ったかを示す成績表です。クリニックが日々の活動を通じて、適切に収益を上げられているかを測る指標となります。
  • 貸借対照表(B/S):ある時点での「資産(現金、医療機器、内装など)」と「負債(銀行からの借入など)」の状態を示す書類です。クリニックにどれだけの体力があるか、銀行などの金融機関からの借入(輸血)に頼りすぎていないかを確認するために使います。
  • キャッシュフロー(資金繰り)計算書:実際に「お金(現金)」がどのように動いたかを示すものです。クリニック経営においては、「帳簿上の利益」が出ていても、手元の現金が底をつけば経営は破綻します。この「現金の流れ」を追う感覚が最も重要です。

決算書に関する入門書を読むタイミングは、開業1年前くらいに会計士や税理士に相談するときにお読みください。もし分からないことがあれば、支援を依頼する会計士や税理士に教えてもらうこともできます。

机上の空論より「直近10年以内の成功事例」に触れる

教科書をめくるよりも遥かに有益な「勉強」があります。それは、実際に成功しているクリニックをいくつか見学に行くことです。

ここで重要なのは、「開業して10年以内のクリニックを選ぶ」という点です。

  • 10年超のクリニックの場合:設備や医療機器、そして患者さんの導線設計が、現代のスタンダードから見て陳腐化している可能性があります。かつての成功法則が、今の時代に通用するとは限りません。
  • 開業直後のクリニックの場合:先生やスタッフもまだ手探りの状態で、運用上のミスや設計の失敗、医療機器の選択ミスなどに先生自身が気づいていないことが多いです。
  • 10年以内(3~8年程度)のクリニックの場合:設備も比較的新しく、開院時の苦労が記憶に新しいため、生きたアドバイスが得られます。また、医療機器の買い替えタイミングを控えている先生も多く、「次はどのような機器を導入したいか」という最新の情報に触れることができます。

クリニックの見学を快く受け入れてくれる先生は、自院を客観的に評価されることを「成長の機会」と捉えている、志の高い経営者であることが多いです。

もし、お勤めの病院で開業を予定されている知り合いの先生がいらっしゃいましたら、開業後も連絡を取り、交流を持っておくことをおすすめします。

そういった先生に相談するタイミングは、開業を意識し始めた頃です。実際に経営している先生に訪ねることで、本音で教えてもらえると思います。

ただし、経営の勉強をしてこなくて開業に失敗を感じている先生は、ほとんどの場合で「開業しない方が良い」とアドバイスします。そういった先生への相談は避けた方が良いと思います。

「節税」の罠と、日常生活には馴染みのない会計ルール

開業前に必ず理解しておいていただきたい「お金の真実」があります。多くの先生が「節税」という言葉に惑わされ、クリニックの現金を無駄に減らしてしまうことです。

「買えば節税になる」の現実

お勤めの病院で、「節税のために、今期中に高額な機器を買いましょう」とか「備品を購入しておきましょう」といって、すぐに利用しないものを購入するようなアドバイスを耳にすることがあるかもしれません。しかし、そのような節税はおすすめしません。

当事務所の実務データを用いたシミュレーションをご覧ください。

仮に所得にかかる税率を50%と仮定した場合:

  • 追加経費なし:利益50万円 → 税金25万円 → 手元に残る現金25万円
  • 節税のために10万円の消耗品を購入:利益40万円 → 税金20万円 → 手元に残る現金20万円

お気づきでしょうか。10万円の経費を使うことで、税金は5万円減りましたが、手元の現金も5万円減っています。

すぐに利用するものを前もって購入することは良い節税方法となることもありますが、使用しないものを購入したらムダになります。つまり、「必要のないものを買って節税する」ことは、単にお金を捨てているのと同義なのです。

節税した金額以上に支出があることを、経営者として冷静に理解しておく必要があります。

減価償却費の仕組み

「減価償却費」とは、高額な医療機器などを買った際、その代金を一度に経費にせず、数年に分けて少しずつ経費にするルールのことです。この分割して計上する期間を「耐用年数」と呼びます。

例えば、300万円の機器を購入し、耐用年数が6年であれば、毎年50万円ずつを経費として計算します。

ポイントは「お金を払うタイミング」と「経費になるタイミング」がズレる点です。購入した年には300万円の現金がなくなりますが、その年の経費(利益を減らす要素)として計上できるのは50万円だけ。先に300万円が出ていっても、経費として切れるのは1年目で50万円だけなのです。

この仕組みを知らないと、利益に対する税金の支払いが予想外に重く感じることになります。

借入金の返済は「利益」を減らさない

銀行などへの借入金の返済のうち、「元本(借りたお金そのもの)の返済」は、会計上の「経費」には含まれません。

利益は、基本的に次の式で計算します。

利益 = 売上 - 経費

税金はこの計算で出た「利益」に対してかかります。借金の返済でお金がいくら通帳から減っても、それは「経費」ではないため、税金を計算するもととなる「利益」は減りません

「通帳の残高は少ないのに、計算上の利益は大きく、多額の税金請求が来る」という現象は、この仕組みから起こります。

こういった会計のルールを知っていないで、「利益が出るから」といってムダなものを購入し、税金が払えなくなって倒産するケースもあります。

このような資金繰りに関することは、当会計士事務所のようなクリニックの安定経営を支援できる会計士や税理士、経営コンサルタントに相談すれば、アドバイスしてもらえます。

最も価値のある勉強:雇用する立場としての「リーダーシップ」

開業前後で先生の立場は、「雇われる人」から「雇う人」へと劇的に変わります。今の医療現場において、最も困難な経営課題は「人の採用と定着」です。

人手不足の時代、給与の高さや休みの多さといった「条件面」だけでスタッフを惹きつけることには限界があります。クリニックの財源には上限があるからです。

論理的な組織づくり

先生が学ぶべきは、精神論ではなく、スタッフに「この先生のもとで働きたい」「ここで働くと自分も成長できる」と思われるような論理的な組織構築です。

  • 経営理念の重要性:「なぜこのクリニックを創るのか」という経営理念は、単なる言葉ではなく、スタッフが迷った時の判断基準となる「組織のルール」です。理念が明確な職場ほど、スタッフの定着率は高まります。
  • 経営者の視点を学ぶ:世界や日本を代表する名経営者の著作を読むことは、最高の経営教育です。リーダーとしてどのようにビジョンを語り、多種多様なスタッフを一つの目標に向かわせるか。その手法を学ぶことには、医学の勉強と同等の価値があります。

開業前から開業後も、人のマネジメントについては一生勉強し続け、人格力を磨いてください。

まとめ:理想の医療を支える「戦略的な経営力」

クリニック開業はゴールではなく、新しい人生のスタートです。

会計や税務の細かい知識の獲得に不安を感じる必要はありません。それは私たちのような「クリニック経営の専門家」にお任せいただければ大丈夫です。開業前の先生が限られた時間を投資すべきは、以下の3点に集約されます。

  1. 「決算書」でクリニックの体力を把握する感覚を養う。
  2. 成功している直近のクリニックを見学し、現実的なイメージを固める。
  3. スタッフが定着し、共に成長できる組織を牽引するリーダーシップを学ぶ。

平井公認会計士事務所は、医科特化のプロフェッショナルとして、先生が安心して医療に専念できる環境を「数字」と「戦略」で形にします。

【開業を検討中の先生へ:無料相談のご案内】

「どのような本を読んだらいいのか?」といったご相談はもちろんのこと、「自分の理想とするクリニックには、どの程度の資金が必要か?」「どのような組織を目指すべきか?」など、クリニック開業に関する無料相談を開催しています。

どんな些細なことでも構いません。まずは先生の理想をお聞かせください。平井公認会計士事務所が、先生の最良のパートナーとして伴走いたします。

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この記事の著者

平井公認会計士事務所
公認会計士・税理士:平井 恵介


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