運をよくする方法は「好き」と「信頼」-小西浩文様(無酸素登山家)講演
- 2024.08.22|Hirai Blog
無酸素登山家の小西浩文様の講演会に参加しました。
医療、会計、税務、経営、お金という世界に心身を投下している私ですが、その対極ともいえる大自然に身を置き大自然と対峙されてきた方の話を聞いてみたいと思い今回の講演会に参加しました。
登山家の99%は酸素ボンベを背負って登っているのですが、小西様は8,000m級の山を無酸素で何度も登頂されています。そしてこのクラスの山は、気温が-10℃~-45℃、ジェット気流が降りかかり、「デスゾーン」と言われる環境で人類の限界を超えているとのことでした。
小西様は登山人生の中で雪崩に何度も遭遇したにも関わらず命が助かったとのことです。小西様とこれまで一緒に登山した方は60名くらい登山で亡くなられています。
小西様はご自身の人生、他の方の人生を見たときに、どうしても「運」というものがあるとしか思えないといわれました。「運」は人が運んでくる。ではどうやったら「運」がよくなるのか。それは2つ備わっている人だと。
「運」がよくなる人に備わっているもの①
それは「人に好かれる」ということ、「好感を持たれる」ということでした。確かに好きな人だからこそ「よし、この人のためにひと肌脱ごう!」と思えますが、嫌いな人に対してそうはなりません。
「運」がよくなる人に備わっているもの②
それは「信頼できる人」ということです。この人に頼んだら最後までやり通す、裏切らない、うそをつかない、逃げ出さない、けつをまくらない、ということです。信頼に勝る才能なし、という言葉もありますが、本当に仕事、人生において、信頼というものがいかに大きなものか、改めて感じました。信頼を構築するには時間がかかりますが、信頼を失うのは一瞬です。
災害等で生き埋めになった場合に72時間、3日間が生存の限界という話がありました。そして生き延びるタイプは2つとのことでした。
①子供
このままの状態が続けばどうなるか、ということがまだよくわからない。脳がわからない。脳が疲弊しない。「ママー助けてー」と泣き叫んで疲れて寝て、それを繰り返す。脳が死なない。
②明るい人
「普段から」明るい人。暗い人は悪いこと、ネガティブなことばかり考えるので脳が黒くなり脳から死んでしまう。
最後に言われた言葉が次でした。
「私は死んでいった人の命も担いで生きている。自分だけの命ではない。みなさんも自分だけで生きているのではない。自分の幸せが半分くらい獲得できたと思うならば人のため、人の役に立ちたいと思わないと、もう人間ではないですよ。」
人に好かれ、信頼されるような生き方をし、明るく、自分も周りの方も大事にし、自分ができる限りお役にたてる人生を歩んでいこうと思いました。