ディズニー 大住力様の講演
- 2024.07.1|Hirai Blog
東京ディズニーランドを管理・運営する㈱オリエンタルランドに入社し20年間人材教育、東京ディズニーシー、イクスピアリ(複合ショッピング センター)などのビッグプロジェクトの立ち上げや運営、マネジメントに携わってこられた「大住力」様の講演に参加しました。
そもそも私自身、ディズニーがとても好きで、ディズニーランドやディズニーシーには、ほぼ毎年のように行ってます。また、ライオンキングのミュージカルはニューヨークでみたものも含めて10回は観ていますし、美女と野獣も5回くらいは観ているかと思います。
どこかに就職するなら、ディズニー(オリエンタルランド)は確実に上位候補です。
私が大好きなディズニーで20年間も働いていた方の講演はとても楽しく、そして「今がなんて幸せなんだろう」という気づきを与えてくれるものでした。
以下、講演の備忘録です。
・この仕事続けていいのかな、自分このままでいいのかな、と思うことありますよね?このまま今のことを一生懸命やればよい。必ず活きてくる。(この話はスティーブジョブズの「点と点が必ず結ばれるときがくる。今はわからないと思うけど」という話に通じるように思いました)。
・ディズニーのミッションは「GIVE HAPPINESS」。幸せの提供。幸せってみんな違う。
・仕事2ステップ。ウォルトディズニーの言葉。①DUTY、②MISSION。
①DUTYは業務、義務。これが仕事の60%。DUTYは属人化させてはいけない。「〇〇さん、今日休み、あーじゃあできないね」、となるような仕組みはだめ。
②MISSIONは仕事の40%。これが本来の仕事。ただし、MISSIONはDUTYをやりきった次にできる。
・ディズニーランドは永遠に未完成。仕事にこれでよし、はない。常に自問自答せよ。私はどうなんだろう、常に相手の立場に立ってみる。自分がもしお客だったら、ゲストだったらと考える(これはドン・キホーテの創業者安田隆夫さんがいう「主語の転換をせよ」に通ずるとおもいました。ビジネス成功の秘訣は主語を私からお客様、スタッフに転換して、お客様やスタッフの立場から物事を見ること、と言われています)。
・答えは君の中にある「He lives in You」。自問自答して動き出す。上司は部下を信じてやらせてみる。松下幸之助さんの「やってみなはれ」。上司が責任をとる覚悟。
・ディズニーにはモチベーションという言葉はない。Functional、機能させる、これがディズニーの組織の動かし方。常識は人によって違うから、最低やるべき10個、順番もびしっと決めている。1人1人を機能させる。あいつがダメ、ではない。ディズニーの世界にはリーダーシップはない。1人1人が立つ。
・障碍者とわかる場合もあれば、わからない場合もある。知的障碍者の通常の方の間にいる方(境界知能の方)が1/7いる。
・ピーク&エンドの法則。人の印象はいつ残るか。2つある。興奮(ピーク)の時と最後(エンド)。最後帰るとき、お別れの時の印象が残る。ディズニーランドは帰るときにお土産買って楽しい思い出を作ってもらう。IKEAも出口でアイスとホットドッグ売り場がある。子供が親に勝ってもらってまた行きたい、となる。
・障害を持っている方からの言葉。Give&Giveは「make your life(生きる)」。Give&Takeは「make a living(生活する)」。君がどちらを選択するかは君しか決められない。人生を生活するか生きるか。Give&Give今意味ができることを目の前の人にシェアしろ(分けろ)。それが君が生きるということ。
・進行性の病気の方の紹介。「今日できることが明日できなくなる。目や手や口にお礼を言っている。今までいっぱい私を楽しませてくれてありがとう」。What is your mission?
大住さんの講演を聞いて、自分が今どれほど幸せなのかを思い知らされました。目が見える、手が動く、足が動く、ご飯が食べれる、子供が健康でいる。こういう大切なことを見失うと「あれが手に入ったら幸せ、これがああなったら幸せ」と今じゃない状態になって幸せと思ってしまいます。
私が大好きな斎藤一人さん(銀座まるかん創業者。高額納税者10年連続10位以内)という方の言葉が僕はすごく好きです。「幸せになる方法は簡単だよ。今のまま、何も変えず幸せって言いな、以上です」この短い言葉に人生の真理が詰まっているように思います。
今このままの自分、家族、仕事、スタッフに「ありがとう」と思って生きていこうと思います。