WBC 侍ジャパン白井一幸ヘッドコーチ講演会
- 2024.06.17|Hirai Blog
2023WBC侍ジャパンを世界一へ導いた白井ヘッドコーチの講演会が福岡市のアクロスでありました。
以前、たまたま白井コーチを同じ研修を私も受講しており、同じテーブルでお食事をさせていただいたこともあります。
顔の表情どおり、本当に物腰が柔らかく、優しく愛に満ちている方です。
本日は、講演は侍ジャパンがなぜ世界一になれたのか、最高のチームをつくるためには何を大事にする必要があるのか、といった人生、仕事、人間関係すべてに通ずる本質的なテーマでした。今日の話を自分の備忘録的に残しておこうと思います。
・最高のチームとは、全員が目的を共有している、全員が役割・責任を全うしている。
・無関心、迎合する組織は最悪
・なんでしないんですか?なぜ先延ばしにしているんですか?と原因追及されると、責められている気分になり萎縮してします。何だったらできそうですか?何があったらできそうですか?解決策を一緒に考える。これはLET’Sの世界といい、あなたと私は仲間なんだよ、という関係になる。ゴールに焦点をあてること。
・ゴールに向かって人と関わること。そのように関わるためには、まず自分がやらないといけない。
・ヤンキースがなぜ圧倒的に世界一になっている回数が多いのか。ヤンキースに関わる全ての人が世界一を目指している。6軍も世界一を目指している。他のチームは、「まず自分が2軍にあがりたい、1軍に上がりたい、よい成績を残したい」と思っている。そしてそうなってから世界一を目指す。ヤンキースは6軍の時から全員が世界一を目指している。目指し始めている時期が違いすぎる。
・世界一を目指している人のみが世界一へ行ける。
・経営者と新人の温度差をなくせ。
・目標を達成するために目的が必要。目標とは世界一とか売上いくらとか。数値化される。目的とは、「何のために存在したいのか」。目標達成型のタイプは目標を達成した後、燃え尽きる。モチベーションがあがらなくなる。もうこれくらいでいいかな、となる。大谷選手はWBCで世界一になった後、燃え尽きるどころかさらに成績が伸びている。大谷選手の目的は「野球選手の中で最も愛され応援される選手になること。そして影響力のある人になること」。目的はゴールでありゴールではない。お客様に喜んでもらる会社にする、という目的はゴールがない。もっと喜んでもらえることがあるから。
・侍ジャパンの目的は感動を届けること。そして野球界のすべての人のお手本になること。どんなチームだったら感動しますか?感動は勝ち負けを超越します。甲子園で最終回で一塁ゴロで一塁にヘッドスライディングする姿。感動しませんか?自分が忙しいのに人の仕事を手伝う人、感動しませんか?
・WBCでヌートバーは一塁ゴロで一歩目から全力で走った。駆け抜けた。中国選手は必死で走るヌートバーに度肝を抜かれエラーをした。試合の流れが変わった。全力は勝利を呼び込む。セーフになるかはやってみないとわからない。でも全力で走ることはできる。メンバーはヌートバーを見て、「俺たちは全力でやってないよな。俺たちも全力でやろうぜ」となった。全力・愚直に勝るものはない。
・グッドルーザーは、試合に勝った選手を称える。しかい、グッドWinnerはほとんどいない。Winnerは勝利に酔いしれ、飛び跳ね、負けた相手のことを見向きもしないことが多い。侍ジャパンはグッドWinnerだった。決勝戦でアメリカに勝った後、アメリカ選手を拍手で称えた。チェコの選手と応援席に拍手を送っていた。
・ウサギとカメ。みなさん、勝負の前に「どうせ勝てないだろう」と決めつけてませんか?あきらめてませんか?ウサギのように、相手(カメ)をみてませんか?カメのように相手を見ずに、ゴールをみて歩んでみませんか?何のために仕事をしているんですか?
・侍ジャパンがニコニコ、のびのびしていたのは栗山監督が心理的安全性を作ったから。「信じて、任せて、感謝する」。栗山監督から数十年間一度も悪口や批判を聞いたことがない。人に任せないのは信じていないから。
・WBCで大事な場面で3回三振していた村上に任せた。栗山監督の覚悟が違う。栗山監督は三振が続いていた村上に感謝を述べていた。「村上を使っているのは私だ。責任は私にある。さっきの思い切ったスイング、すごい勇気だった。感動した。ありがとう」
・人生で大事なことは「自問自答すること」。セルフコーチング。私はどういう人になりたいか?自分はどんな経営者になりたいか?
・仕事は好きになろうとしないと好きにならない。